ぼくはベッドに腰をおろし、頭を抱えこんだ。どうしてこんな目にあわなくてはならないんだろう? ぼくはただ図書館に本を借りに來ただけなのに。
「そんなにがっかりしないで」と羊男がなぐさめるように言った。「今ご飯を持ってきてあげるよ。ほら、あったかいご飯を食べれば、また元気になるからさ」
「ねえ羊男さん」とぼくは言った。「どうしてあのおじいさんはぼくの脳みそを吸ったりするんですか?」
「つまりさ、知識のつまった脳みそっていうのは、とてもおいしんだよ。とろっとしてるんだ。つぶつぶなんかもあるしさ」
我在床邊坐下,抱住了腦袋。為什麼非得遭種罪不可?我只不過是到圖書館裡來借書的呀。
“你別太灰心。”羊男寬慰我,“我這就把飯給你送來。瞧,吃一頓熱乎乎的飯,就會恢復過來的。”
“哎,羊男先生,”我問道,“那位老爺爺為什麼要和我的腦漿?”
“因為裝滿了知識的腦漿味道特別美呀,又稠又濃,還有許多小顆粒呢。”
「だから、1ヶ月かけて知識をつめこませておいてから、これを吸うわけですね?」
「そのとおり」
「そんなのってひどいじゃありませんか」とぼくは言った。
「つまり、吸われる側になってみればということですけど」
「でもさ、そういうのはどこの図書館でもやっている事だよ。多かれ少なかれ」
ぼくはそれを聞いてぼうぜんとした。
“所以要花上一個月時間,等它裝滿知識以後再來喝,是不是?”
“完全正確。”
“這麼做豈不是太殘酷了?”我說,“我是說如果站在被喝腦漿的人的角度去想。”
“可是,這種事哪一家圖書館都在幹呢,或多或少。”
我聽了這話,茫然若失。
「どこの図書館でもやっている?」
「だって知識を貸し出すだけだったら、図書館はソンをするばかりじゃないか」
「でもだからといって、のこぎりで頭を切って脳みそを吸うなんて、ちょっとやりすぎだと思うな」
羊男は困った顔をした。「ようするに、君は運が悪かったんだよ。世の中にはさ、そういうこともときどきあるんだよ」
「でも、母が家で心配して待っているんです。ここからこっそり出してもらうわけにはいきませんか?」
“每家圖書館都這麼幹?”
“單是出借知識的話,圖書館不是光陪不賺了嗎?”
“可我覺得因為這樣,就拿鋸子鋸掉別人的腦袋喝腦漿,未免有點過分了。”
羊男面露難色。“總而言之,是你運氣不好。人世間常常會發生這種事。”
“可是媽媽還在家等我,為我擔心。你能不能偷偷地把我放出去?”
「いや、そいつはダメだね。もしそんなことをしたら、罰としておいらは毛蟲壺に放り込まれることになる。一萬匹のくらいの毛蟲が入った大きな壺に、三日間閉じ込められるんだよ」
「それはひどい」と僕は言った。
「だから、君をここから出すとわけにはいかないんだよ。かわいそうだとは思うけどさ」
“不不不,這樣可不行,要是我幹出了那樣的事,就會被懲罰,被扔進滿是毛毛蟲的缸裡去。要在裝著一萬條毛毛蟲的大缸裡關上三天三夜喲!”
“這太殘酷了。”我說。
“所以說,我可不敢把你放出去,儘管很同情你。”
閱讀更多 日語之聲 的文章